7.グレンスフォッシュ・ブルークス




 1月のある日、夕方子供達を塾に送っていくため車に乗り込むと助手席に大きな段ボール箱が積んである。  げっ!バクダン?

 そんな筈はないのだが、こういう時は何故かそんな風に思ってしまうのも不思議な物だ。
(それって、私だけか?)

 恐る恐る開けてみると真っ赤な封筒が・・。 うっ、こわっ!

 中には押し花のようにペチャンコになった黒アゲハ→恐ろしいメッセージ→黒ずくめでロン毛の謎の女→午前0時の惨劇  by江戸川乱歩

 勿論そんな事はなく、まんぼうからの結婚記念日のメッセージだった。

 「なーんだ、結婚・・・・。けっ・・・・ええー!?」

 また、今年も・・・。
毎年ちゃんと憶えているまんぼうに対して、私は結婚してから一度も憶えていたためしがない。
本っ当に申し訳ないと、いつも思うのだが、どうしても憶えられないの。
○○記念日ってヤツ。

 ←という事で、今年のプレゼントはコレ

  大型割り斧 Large Splitting Axe
         通称グレンスのラージと言っています。
        グレンスフォッシュ・ブルークス製作所で1つ1つ職人の手によって作り出される斧。
     その職人の仕事に対する誇りの現れが最初の画像「RA」に表されている。
     そう、出来上がった作品には自分のイニシャルを刻むのだ。
驚きだろー?

 マジックアックスとの違いは、まず「刃」があるという所。割った時に出る木くずが少ない。
 そして何より嬉しいのが「軽い」という事。薪割りを始めて1〜2時間があっという間に過ぎてしまった。
 もちろん忘れた頃に(歳とると、すぐには出ないのサ)「何でこんな所が筋肉痛になるのかしらん??」と悩むこともなくなった。
 
 イニシャルの主 「RA」 ルーネ・アンデションさんのお仕事を試させていただきます。

 マジックアックスと比べると見た目は華奢に見えるので頼り無く思えるのだが、節のあるクヌギもさくっと割れる。う〜ん、お見事!

 マジックアックス使用禁止令から1シーズンが過ぎ、ようやく私も薪割りに復帰出来る!本当に嬉しいプレゼントとなった。
 ・・・って、斧もらってこんなに喜ぶ女も珍しいかなー?
でも、親しい人に刃物のプレゼントは日本では縁起が悪いから嫌われているけど「結婚記念日に斧」って言うのも、なんだかなー・・・だよね、まんぼうさん。
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