1. ダッチオーブン





我が翻車魚倶楽部の「ダッチオーブン」

LODGE(ロッヂ)社 足つきのキャンプDO サイズは10インチ
ちょっと小ぶりだがテーブルの上に乗せて楽しむには丁度良い大きさ

 大きな荷物を運びたい時などに、まんぼうの車を借りる事があるのだが
2週間ほど前からその車の調子がどうもおかしい。
車が曲がるたびに後方でおかしな音がする。

 ゴトッ ガラン ゴトッ

 走行距離13万q。そりゃー、ガタもくるわ。
それにしてもどこかで聞いたことのある音だなー  あ、また。

 ゴトッ ガラン ゴトッ

 ・・・ン?ダッチオーブンの蓋がずれる音と同じだ!
でも、この車に「鋳鉄」を使った部品なんてあったかなー。
まさかまんぼうがダッチオーブン積んで走るわけないし
第一、あれはおととい私が丁寧にオリーブオイルを塗って
床下収納庫にしまったハズ。

 ・・・ダッチオーブンかぁ。
薪ストーブの横であれを見つけた時はホント驚いたなー。
何日もそこに置いてあったのに、全然気が付かないなんて私ったら。
(掃除の時はどーしていたんかい!←自問自答)
今思うに、あれはどうも半年以上も前に購入されていたらしい。

 一昨年のゴールデンウィークに私の実家に帰省した時のこと。

 気難しい父もなぜか、まんぼうのことは気に入っていて
近くのパソコンショップやらホームセンターやらへと何かと2人でコソッと
出かけて行く。

 その日も何げなーく出かける所を偶然見つけた私は
優秀な諜報部員を1名つけることにした。
が、残念ながら諜報部員は起きたてで「E1」のエラーメッセージを
点滅させたままタオルケットの中で力尽きている。
仕方なくまだ訓練中の工作員2号機を投入することにした。

 「わかめちゃーん、おじいちゃんとお父さん お出かけだって!
  サーティーワンアイスクリームのある所へ行くのかなー!!」

 「あー!わかめも行くうー!」

 しめしめ・・・。

 そして数時間後、無事2号機を収納するとすかさず尋問する。
 「どこへ行ってきたの?」
 「アイスクリームのある所!」

 やっぱり。あの隣には大きなアウトドア専門店があるんだ。

 「お父さん、何か買ってた?」
 「うん!」
 「何買っていたの?」
 「なべ!!」
 ???

 「なべ」といえば「鍋」   「鍋」と言えば

 「どんなナベ?」
 「おっきいのー!」

 その頃の私はダッチオーブンは知っていたのだが
=ダッチオーブンという図式がどうしても浮かんでこなかった。

 更に翌月の末に届いたクレジット会社の銀行引き落とし明細書の内容を
チェックしなかったのも迂闊だった。

 そうして、ある日のこと薪ストーブの横で
「そう言えば、この前からずっと置いてあるけど・・・この箱何?」
と、ようやく気が付いた。 いや、気が付いてしまった。

 と言うのも、私の一言を待ってましたとばかりに すかさず
「これ?知りたい?知りたい?ダッチオーブン!!買ってあったんだー」
うれしそうに、本当にうれしそうに、まんぼうがにじり寄ってきたからだ。
「いっ、いつからー!」
「この前から。・・・それより コレ よろしく」

と言って、まんぼうが差し出したのがコレ→
 菊池仁志氏によるレシピが満載の本
「ダッチオーブンの本なんだけれどサ、いろいろ書いてあるんだよ。
 下準備の仕方とかも書いてあって、面白いよ」

 下準備って何ソレ。これ見ればわかるって・・・。
とにかく初めから読んでみる。

 −−−カウボーイの朝は早かった。

 え?

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 *おまけ
 (このコーナーは本文とは全く関係ありません。
  翻車魚倶楽部(マンボウクラブ)内でのエピソードをちょこっと御紹介して、楽しい我が倶楽部の雰囲気を知ってもらおうかと思い、書いてみました。)

翻車魚倶楽部 今日の母と娘の会話
 さんご:「今日、お昼に『もーむす』の歌をうたったの」
   母:「それって、新しいおむすびの名前?」