2.ストーブ・・・ツケル?


 「満月は人の心を狂わせる魔力がある」と世間でよく言われているが
我が翻車魚倶楽部にとって満月よりも恐ろしい物がある。

それは、いわゆる「木の芽時」ってヤツだ。


 大きくて、しょーもない買い物をしてしまうのは決まって年明けから春にかけての時期なのだ。

 1997年。この年はそれに加えて『4月からの消費税アップ』と言うWパンチで頭の中は一足早く桜満開状態になってしまった。
その結果、ある日突然

「ストーブ、ツケヨウカ」
「ウン、ソウシヨウ」
 いつも通り何の前振りもなく重大事項決定。
となると話はどんどん進んでいく。


 ストーブはアンデルセンストーブ社(デンマーク)の通称
「みにくいアヒルの子」に決定。
「小さな巨人」とも言われていてコンパクトなボディの割に
最大熱出力は7500kcalと
我が家のL字型のDKLを暖めるには充分だ。
なにより縦長のボディーがお洒落。
 ところがだ!数社から見積もりを取った時点で予想外の金額に驚く。
なんと言っても今建っている家に後から付けるのだし
それが築20年以上の純日本家屋となれば問題だらけなのだった


 根気のない私は一気に冷め始めた。そんな雰囲気を察したまんぼうは
 「石油ストーブって上の方ばっかり暖まって、何だか頭がぼーっと
  してくるよね」


 
「まーねー」

 夕方寒ーくなってから給油ランプが点いた時に限って
  だれかさんが灯油を買い忘れているんだよね


 
「う、うん」

 「夕食の支度の手を止めてサ、ガソリンスタンドまで走ってサ
  重ーいポリタンク運ぶの・・つらいよねえ」

 
「・・・」

 「一冬の灯油代一体いくらかかると思う?
 それが(ストーブを付ければ)タダになるんだぜ
 殺し文句というのは正に、こーゆーことを言うのであった。
「タダ」の一言で再び!!今度はチョウチョも飛んでる〜。
 それから数社の比較検討の結果、前出の友人(シェトランの主)がお世話になった『暖炉システムズインク』の伊澤さんにお願いすることになった。

この辺の詳しい内容は薪ストーブのページへ→「WOOD・STOVE」

 ちなみに最大の問題だった資金はなんと!子供の学資保険を解約して調達してしまった。

「子供たちよ、こんなオトーサン、オカーサンを許して!!」




2000年  今年も来たー!木の芽時の衝動買いその1

*zamberlan(伊)のマウンテンブーツ¥24500
*apsa−Uストーブ¥10300
*ミニエスプレッソメーカー¥4200
*チタン素材折り畳み式シェラカップ 等々

まんぼう:「合計¥8000ぐらいでした・・・ってネ」
しじみ:「なんでやねん!!」
  早速履いている。
その後もずーと履いていた
それで翌日も朝から履いている・・・

しじみ:「今日も履くんかい!」


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